空気の流れ
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うちにある
既製品のダイニングテーブル
以前から高さが高いなあと感じていて、いつもいつも調整しなければと思っていたのですが、やっと一昨日、足を少しカットして低くしちゃいました。
一般的に出回っているダイニングテーブルの高さは 700mm です。しかしこの高さが庶民の(うちだけか?)住宅では高すぎると感じます。
それはなぜか??
立っている時の動作をメインに考えられているからなんですね。
ダイニング=食事スペース=食事の配膳のしやすさ=イスから立ち上がる動作のしやすさ などなど、、、、基本、立っている姿勢がベースの為、座ってくつろぐ場と考えた場合落ち着かないのです。
なおかつ、大概の庶民的?日本の住宅の場合、食事スペースのすぐ脇にくつろぎスペース(リビングスペース?床座りスペース)があるために床に座ってくつろいでいる人の目線の落ち着き場所が、700mm だと高すぎて圧迫感が出てしまうのです。ひろい空間なら距離が取れて気にならないのですが、なかなかそんなに大きなお家には日本では住めません。なので大概の日本のリビングは空間の重心が高い状態になってしまうのですね。落ち着いた空間にするにはなるべく重心を低くすることが重要なのです。
話はちょっと変わりますが、海外の住宅は天井に照明がない。これは空間の重心の演出にとても関係していると思われます。話がちょっとずれすぎかな、、、
なのでうちのテーブル思い切って 655mm へ カット!!
ソファーとの高さとも合って、ちょうど良い感じです。
あとで知りましたが、680mm をテーブル高さの基準としてらっしゃる先輩の建築家も結構いらっしゃっいました。。。。
本当に数センチの事ですが、これがバカに出来ません、これが、、、
空間の質が全く変わりますので、なんか居間が落ち着かないと思ったら、ダイニングテーブルの高さを気にしてみてください。
かなーり、変わりますよ。。ぜひ。。
福田建築設計事務所/福田
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先日、
先輩 建築家のお手伝いをしていて貴重なお話を伺った。
最近のNEWSでも流れてましたが、
3年連続で日本の人口は減少しているとのことです。
50年後には、
日本全国の約6割の地域で
今現在の5割以下の人口になるとも予測もされているそうです。
そんな中、
生活のスタイル自体が激変するだろうとおっしゃっていて、
そんなに遠くない将来住まい自体が変わる?と、、、
あと50年たったら、
この業界は、
今すでにある家やマンションはどうなるのか?
いまだに、不特定多数の人に向けた
商品として「いえ」をつくり売っていること自体が問題で、
近い将来、建築業界の根本的な部分が揺らいでしまう。
50年後、空家や空室が多くなることは目に見えていて、
どんな住まいが良いのか?
言いかえればどんな住まいが生き残るのか?
そこでやはり一番重要になってくるのが、空間に対する質なんだと!
どこにでもあるような、均質な空間ではなく、
個別なニーズや、
場所性・地域性にあった空間。
これらを消化した上での住まいが当然生き残ると。。。
50年後僕は、90歳。
生きてるか?どうなってるのか?
子供たちの世代に変なものは残せない。
と、つくづく思うのでした。
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いま、プランを作っています。
大工さんの家なんですが、小さいながらもぐるぐると廻って動ける家。
ひとつの動線だけではなく、複数の動線があると空間の繋がりが複数感じられるようになり、小さな空間でも奥行きが出てくることを狙って作成中です。
奥の間へ通ずるであろう出入口のドアがあるだけで、たとえそのドアがフェイクだったとしても、人はドアがあることによって奥に空間があると錯覚します。フェイクでは作りませんけどね(笑)
ちょっとニュアンス違いではありますが、昔の日本家屋の田の字の間取りなんて典型的かつ究極の廻れる間取りですよね。昔おばあちゃんちで、走り廻って遊んでいたのを思い出します。
どんなおうちになるのか、これから楽しみです。。
福田建築設計事務所
http://www.fukuda-arch.net
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最近の住宅は、火を使うところが減ったと思うのは僕だけでしょうか?
火災や、やけどなどの事故をきらって、しかも震災以前のオール電化の波も手伝って(エコのせい?)、家の中で火を見る機会がとても減りました。タバコを吸う人も減る傾向にあり、先日100円ライターを見てびっくり、なんでも子供のいたずら防止で火をつけるのにすごい力、握力が必要な仕様になっていて、お年寄りがもし別の用途でライター使う場合、別の意味で危ないんじゃないかと思えるくらいの仕様でどうなのかと思いました。ちょっと過保護になりすぎな気がします。震災後、停電などでなれない火(ロウソクなど)による火災などもあったと聞きました。なんだか火にたいして、扱い方を知らないもしくは忘れてしまった人が、実は多いのかもしれません。住宅を設計する身にとって、火のもっている魅力や危険性など、やはりどこかで認識できる部分を残しておかなければまずい気がします。どんな部分でもいいのです。たまに使う卓上ガスコンロでもいいし、ストーブでもいいし、暖炉なんてつくれたらとても理想的。火の取り扱いを勉強する場がとても今意識的につくらなきゃだめだと感じています。うちの子もマッチで火をつけるなんて仏壇がなければ経験しないで居たかも知れません。(ロウソクや線香につけるので。)
人が初めて火を支配下においた言ってみれば道具のひとつとして火を使うようになれたことが他の動物と違う道を歩み始めた一歩だと思うのですが、その大事な道具が生活の場から消えてしまうにとても残念だと思うのです。
そうは言いつつ、灯油で燃やすストーブが自宅にあるのですが家族からは不評です。
くさい。。。
と 子供から言われます。(嫁からも、、、)
でも、めげずに上記のような理由からと、
電気に頼らない暖房、(調理器具にも)を使う私です。
(ちなみにうちのは国産トヨトミのストーブです。)
福田建築設計事務所
http://www.fukuda-arch.net
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古い建物をみるといつも思うことがあります。
日本人は、ここ最近、とっても大きくなったんだなと。。
特別に見せていただいた国宝のお寺を鎌倉に見にいった時、
全体的にちっちゃい。
軒高さもそうですが人が出入りする開口部なんか1700mmくらいしか高さないんじゃないでしょうか。本殿を取り囲む回廊もそのスケールに合わせて作られているのですが、
これもまた、小さい。
まあその小ささがとても愛らしくて良いのですが。。
なかは、バランスのとれた空間で荘厳な空気が、、、
柱の配列、光の取り込み方がきれいです。
江戸時代くらいから比べると、日本人の平均身長が約20cmくらい大きくなっているそうです。縦横ともに大きくなってるんですよね。そう考えると、そのまた前の時代はもっと小さかったってことなんです。なっとくのスケールなんですね。
住宅について考えてみると、いまはまだ、日本の家の一般的なスケールは尺が基準のモジュールとなっていますが、そう考えるとそのうち変わりそうですよね。
意識的に変えて設計もしてみたいのですが、建材がまだまだ尺のモジュールでの流通となっていて、3尺(910mm)や1間(1820mm)といった基本を外すと割高になってしまいます。ちょっと前にmモジュールって話題になりましたが、最近聞かないし、、(面積増えちゃう)
流通している材がもうちょっと柔軟な形になったら変則モジュール、増えるんですけどね。
一昔まえはこんなせまい茶の間。。
関東間2畳のスペース
シンプルで無駄がないですよね。
物もないけど、、
でもこの距離感は、いいですよね。
福田建築設計事務所
http://www.fukuda-arch.net
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間取りで大事に思っていること。
家について必要だと思っていること。
■開放感のここちよさと、緊張感のここちよさ とのバランス。
閉じる空間(個人)だけではダメで、外の世界(社会)へ開かれた部分も作らないと息苦しい場所となってしまう。
■明るさと暗さのバランス。
明るいだけではだめで、暗い場所があるから明るさ(光)が引き立つ。
■単純・明快でシンプルなこと
ごちゃごちゃとしたものは、精神的、構造的にもごちゃごちゃとなる。
(ごちゃまぜの美しさもありますが、、、シンプルなほうが好きですね。)
■ひとの気配を感じることができること
■会話
■その土地を読むこと
■未来を想像すること
■笑顔
今、間取りを作成するとき、気にしていることです。
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