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2012年11月

テーブルの高さ

うちにある

既製品のダイニングテーブル

以前から高さが高いなあと感じていて、いつもいつも調整しなければと思っていたのですが、やっと一昨日、足を少しカットして低くしちゃいました。

一般的に出回っているダイニングテーブルの高さは 700mm です。しかしこの高さが庶民の(うちだけか?)住宅では高すぎると感じます。

それはなぜか??

立っている時の動作をメインに考えられているからなんですね。
ダイニング=食事スペース=食事の配膳のしやすさ=イスから立ち上がる動作のしやすさ などなど、、、、基本、立っている姿勢がベースの為、座ってくつろぐ場と考えた場合落ち着かないのです。
 なおかつ、大概の庶民的?日本の住宅の場合、食事スペースのすぐ脇にくつろぎスペース(リビングスペース?床座りスペース)があるために床に座ってくつろいでいる人の目線の落ち着き場所が、700mm だと高すぎて圧迫感が出てしまうのです。ひろい空間なら距離が取れて気にならないのですが、なかなかそんなに大きなお家には日本では住めません。なので大概の日本のリビングは空間の重心が高い状態になってしまうのですね。落ち着いた空間にするにはなるべく重心を低くすることが重要なのです。
 話はちょっと変わりますが、海外の住宅は天井に照明がない。これは空間の重心の演出にとても関係していると思われます。話がちょっとずれすぎかな、、、

なのでうちのテーブル思い切って 655mm へ カット!!

ソファーとの高さとも合って、ちょうど良い感じです。

あとで知りましたが、680mm をテーブル高さの基準としてらっしゃる先輩の建築家も結構いらっしゃっいました。。。。

本当に数センチの事ですが、これがバカに出来ません、これが、、、

空間の質が全く変わりますので、なんか居間が落ち着かないと思ったら、ダイニングテーブルの高さを気にしてみてください。

かなーり、変わりますよ。。ぜひ。。

福田建築設計事務所/福田

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