火について
最近の住宅は、火を使うところが減ったと思うのは僕だけでしょうか?
火災や、やけどなどの事故をきらって、しかも震災以前のオール電化の波も手伝って(エコのせい?)、家の中で火を見る機会がとても減りました。タバコを吸う人も減る傾向にあり、先日100円ライターを見てびっくり、なんでも子供のいたずら防止で火をつけるのにすごい力、握力が必要な仕様になっていて、お年寄りがもし別の用途でライター使う場合、別の意味で危ないんじゃないかと思えるくらいの仕様でどうなのかと思いました。ちょっと過保護になりすぎな気がします。震災後、停電などでなれない火(ロウソクなど)による火災などもあったと聞きました。なんだか火にたいして、扱い方を知らないもしくは忘れてしまった人が、実は多いのかもしれません。住宅を設計する身にとって、火のもっている魅力や危険性など、やはりどこかで認識できる部分を残しておかなければまずい気がします。どんな部分でもいいのです。たまに使う卓上ガスコンロでもいいし、ストーブでもいいし、暖炉なんてつくれたらとても理想的。火の取り扱いを勉強する場がとても今意識的につくらなきゃだめだと感じています。うちの子もマッチで火をつけるなんて仏壇がなければ経験しないで居たかも知れません。(ロウソクや線香につけるので。)
人が初めて火を支配下においた言ってみれば道具のひとつとして火を使うようになれたことが他の動物と違う道を歩み始めた一歩だと思うのですが、その大事な道具が生活の場から消えてしまうにとても残念だと思うのです。
そうは言いつつ、灯油で燃やすストーブが自宅にあるのですが家族からは不評です。
くさい。。。
と 子供から言われます。(嫁からも、、、)
でも、めげずに上記のような理由からと、
電気に頼らない暖房、(調理器具にも)を使う私です。
(ちなみにうちのは国産トヨトミのストーブです。)
福田建築設計事務所
http://www.fukuda-arch.net
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