モジュールとスケールについて
古い建物をみるといつも思うことがあります。
日本人は、ここ最近、とっても大きくなったんだなと。。
特別に見せていただいた国宝のお寺を鎌倉に見にいった時、
全体的にちっちゃい。
軒高さもそうですが人が出入りする開口部なんか1700mmくらいしか高さないんじゃないでしょうか。本殿を取り囲む回廊もそのスケールに合わせて作られているのですが、
これもまた、小さい。
まあその小ささがとても愛らしくて良いのですが。。
なかは、バランスのとれた空間で荘厳な空気が、、、
柱の配列、光の取り込み方がきれいです。
江戸時代くらいから比べると、日本人の平均身長が約20cmくらい大きくなっているそうです。縦横ともに大きくなってるんですよね。そう考えると、そのまた前の時代はもっと小さかったってことなんです。なっとくのスケールなんですね。
住宅について考えてみると、いまはまだ、日本の家の一般的なスケールは尺が基準のモジュールとなっていますが、そう考えるとそのうち変わりそうですよね。
意識的に変えて設計もしてみたいのですが、建材がまだまだ尺のモジュールでの流通となっていて、3尺(910mm)や1間(1820mm)といった基本を外すと割高になってしまいます。ちょっと前にmモジュールって話題になりましたが、最近聞かないし、、(面積増えちゃう)
流通している材がもうちょっと柔軟な形になったら変則モジュール、増えるんですけどね。
一昔まえはこんなせまい茶の間。。
関東間2畳のスペース
シンプルで無駄がないですよね。
物もないけど、、
でもこの距離感は、いいですよね。
福田建築設計事務所
http://www.fukuda-arch.net
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